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「日本画 荒井孝」
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日本画 荒井孝

荒井孝

 日本画家の荒井孝(あらいたかし)は1938年(昭和13年)に栃木県足利市に生まれて宇都宮で育ちました。戦争のせいもあり1962年(昭和37年)になってやっと東京藝術大学の日本画科へ入学し、在学中から日本画壇の最高峰といわれた平山郁夫に師事し、1966年(昭和41年)に無事東京藝術大学を卒業しています。卒業のこの年に日展(日本美術院が主催運営している日本画の公募展覧会)へ出品した「船」で初入選を果たしました。この頃の作風は日本画の顔料だけにこだわらず、紙紐を切って貼り付けて下地を作ったりアクリル絵の具を塗って下地にするなど斬新な技法に取り組んだ時期でもあります。
 その後は師・平山郁夫と同じように海外へ渡りその作風の幅を広げていき、マグリッド(シュールリアリズムを代表する画家)の影響を受けた作品が多く見られるようになりました。そして1980年代に入ると裏彩色の技法を取り入れて荒井孝独特のたゆたうようなおぼろで見るものを飽きさせない世界を築きあげていきました。裏彩色といえば普通は絹を使うのが一般的ですが、荒井孝は薄い和紙を使い、表には淡い線描をほどこし裏から色や金箔を置いて独特の色調を作り上げています。その題材も日本の風景や花々だけにはとどまらず中南米やインド・中国など幅広く取り入れています。
 「紅彩・神橋」は裏彩色の典型的な作品ではありますが、山間の谷間を流れる清流に架かる紅い橋とそれを取り巻く秋の木々の色が薄ボンヤリと見えていて、まるで夢の中で薄霞にかすんで見える風景のようです。また「秋日和」においては、重塔の背景の夕空を裏金箔でボンヤリとした穏やかな空間を配し、その表面に柔らかなリンドウの花の色を置いて見事に立体的な空間を表現しています。目の前のリンドウの瑞々しい青と、遠くに霞んで見える塔と夕空との対比は、見る者を静謐な夢の世界へと誘ってくれるようです。
 「春日の野辺」の鹿と桜の木をテーマにした作品は宇都宮美術館に展示されていますが、この画には作者不詳として一句が紹介されています。「見渡せば 春日の野辺に霞立ち 咲きにほへるは 桜花かも」 まさに荒井孝の作風を言いえているようである。

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